TOEICでは700後半、リスニングスコアも400近く取れているのに、なぜかドラマや日常会話の英語だとさっぱり聞き取れないこと、ありませんか。
字幕表示で改めて見返すと、簡単な単語のみの会話だったりよく知っているフレーズだったりすると、
となおさら思いますよね。
理由はとてもシンプルです。
それは、TOEICの英語は試験用の綺麗な英語だから。
実際の英語は、話す人によって訛りもありますし、イントネーションの癖もあります。
日常会話やドラマであれば、話す際の抑揚もあります。
一方でTOEICのリスニングは抑揚のない綺麗な英語がほとんどです。
そのため、綺麗な英語しか接する機会がないと、自由に話される英語に慣れるきっかけがなくなってしまいます。
英語が聞き取れなかった私がリスニングを克服できた方法はこちら→
「リスニング克服には習うより慣れるしかない。おすすめはヒアリングマラソン!」
だから結局英会話スクールに行っても、先生の出身が限られてるから、効果は限定的だと思うよ。
TOEICのリスニング英語と生きた英語は全然違う
TOEIC対策に勉強する英語は、あくまでも試験用の綺麗な英語です。
抑揚も抑えられており、話すスピードも早すぎず遅すぎずを意識されて収録されているため、
それぞれの単語の発音も非常にはっきりとしていて綺麗に聞こえます。
一方、ドラマや映画の中での英語はまさに生きた英語です。
感情的なシーンではスピードも上がりますし抑揚も大きくなります。
また、全ての単語をはっきりと発音せず、省略することも多々あります。
また、こもった声でボソボソ話す人もいます。
全員が全員、綺麗な英語を話すわけではありません。
そのため、TOEICのリスニング英語と実際の英語は別物だと理解する必要があります。
生きた英語は会話スピードに緩急がある
TOEICと大きな違いとして、実際の英会話には会話スピードの緩急があります。
話題によって速くなったり遅くなったりします。
友達との会話を思い浮かべてみてください。
話していて楽しくなってくると、どんどん会話のスピードが上がってきませんか?
あれと同じです原理です。
日常会話では、みんな思い思いのスピードやペースで話します。
話しが盛り上がったり気分が高揚してくれば、自然と話すスピードが上がってきます。
一方で話しが落ち着いてきたり重要な話をするとき、ペースは落ちていきます。
会話の中で話すスピードに緩急がつけられているのです。
一方TOEICのリスニングはあくまで試験用の英語です。
そのため、急にヒートアップして速くなったり、急にトーンダウンして遅くなることはありません。
そのためTOEICばかり聞いていると、実際の会話スピードの緩急についていけなくなってしまうのです。
話す人の訛りやくせを理解しよう
TOEICのリスニングできく英語は、綺麗なアメリカ英語です。
しかし、実際は様々な言語を母語とする人たちが英語を話しているので、母語による訛りや癖があります。
例えば日本人が話す英語は抑揚がないこと、単語を最後まではっきり発音する傾向があります。
英語が公用語であるシンガポールでは、主語や子音が省略され高スピードで話されるため、シングリッシュと呼ばれています。
インドやバングラディッシュなどの英語は独特の訛りが強く、聞き取りにくいことで有名です。
特に巻き舌が強いのが特徴です。
例えば公園を意味する「park」は「パーク」ですが、インド英語では「パルク」と発音されます。
他にもよく使われる「away:アウェイ」はインド訛りが入ると「エウェイ」になります。
つまり「park」のような単語や「What can I do for you?」のようによく使われるフレーズを話していても、話し手の癖や訛りをあらかじめ理解していないと、全く聞き取れないということが起こるのです。
私もTOEICのリスニングを盲信していました。
現在の職場はグローバル企業ということもあり、英語でのメールのやり取りや会議もあります。
英語で会話しながら歩く社員や、食事をとる社員もよく見かけます。
(そのためTOEIC700点台は正直、肩身が狭いです。前の職場では絶賛される点数だったのに。。)
実際、英語のみの打ち合わせに参加すると半分近く聞き取れずに終わることが多かったです。
欧米系の人が話をするときは割と聞き取りやすいのですが、アジア系やアラブ系の社員が話し出すと途端にほとんど聞き取れなくなります。
上司に、「今の会議わかった?」と聞かれても聞き取れていないことがバレないよう、会議が終わったあとは毎回同僚にこっそり会議内容を教えてもらっていました。
リスニング克服には習うより慣れるしかない。おすすめはヒアリングマラソン!
とにかくいろんな言語を母語とする人の英語を聞いて慣れること。
それが一番の近道です。
私が克服に使ったのが、アルクのヒアリングマラソンです。
→「1000時間ヒアリングマラソン」で自分史上最高の英語力をつける!
1000時間と聞くと継続できるのか不安になりますが、ヒアリングマラソンは飽きさせない工夫がたくさんあります。
特徴としては、
・ストーリー形式の話が多く収録されているのでついつい展開が気にになる
・1冊の教材で初心者〜上級者までカバーできる。
・スマホで教材のアプリをDLできるので、どこでもヒアリングできる
・著名人や旬の人のインタビューを聞くことができる
・英語を母語としない人同士の英会話が多く収録されている。
などがあります。
他にもトランプ大統領が就任した翌月に届いた教材が、アメリカ歴代大統領の就任スピーチなど、時事ネタも豊富に盛り込まれています。
もちろん、業界で活躍する様々な著名人のインタビューが収録されているので、
例えばグラミン銀行を設立したムハマド・ユヌスのスピーチも掲載されていて、私はこの時初めてバングラディッシュ訛りの英語に触れました。
正直、訛りが強くて1回目は全く聞き取れませんでしたが、繰り返し何度も聞くことで、徐々に癖になれ聞き取れるようになりました。
他にもやる気を継続させる工夫として、
・アプリで簡単にヒアリング時間を記録できるのでコツコツ頑張れる
・月1でリスニング力確認のテストがあるので、実力アップを確認できる
などがあります。