みなさん、こんばんは。
もこログです。
みなさんも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?電話で聞いたら、早めに決算情報教えてもらえるかもしれないと。
ですので、今日はその疑問にお答えします。
この記事を書いている私もこログは、個人投資家メインのIR担当として8年ほど従事しています。従業員数500人ほどの中堅企業から1万人を超えるグローバル企業で、毎年多くの個人の方からの問い合わせに対応してきました。(途中転職したため)
正確な人数は数えたことはありませんが、8年間で数百名は対応したのではないかと思います。
ですので、IR側の視点として、
電話で質問する時のポイントや、
こういうことは聞かないでくれー、答えられないから。。という
心の叫びを紹介していきます!
株式投資をするにあたって、決算資料の読み込みや四季報の研究はもちろんですが、
IRに電話することで、
説明資料からだけでは読み取れない情報や、
より詳細な情報を教えてもらえる
自分が疑問に思った点を解消できる
といったメリットがあります!
ただし当たり前ですが、インサイダー情報に該当する質問は
聞いても答えてもらえません。
例えば、決算発表が近づくとよく聞かれるのが、
「今回の決算、いいの?感触だけでいいから教えて!」
「配当増やすの?どうなの?」
「上方修正はいつするの?やるなら先に教えてよ」
「最近株価下がってきてるけど、下方修正するつもりじゃないの?」
などと言ったご質問が本当に増えます。
はい、これ全てインサイダー情報に該当します!
もしぽろっと電話口で言ったりなんかしたら、IR担当の首、吹っ飛びますから。。
というか、上場企業として情報管理体制問われますし、
そもそもそんな情報漏れたら
企業としてレピュテーションリスク半端ないですし。。
何度聞かれようと、あの手この手で聞かれても、
お答えすることはありません。(というか、できません)
「お答えできません」と繰り返しお伝えしているにも関わらず、
何度も聞いてくるか方もいますが、声色で判断しようとしてるのかしら。。と思うこともあります。それとも粘り勝ちを狙っているのかしら。。
基本的には、自身が疑問に思うことを中心にIRに問い合わせてもらえれば、
どの企業の担当者も親切丁寧に対応してくれると思います。
個人的には、IR担当とは企業と投資家間の<情報の非対称性>をなるべく解消するためにあるポジションであると思っています。
実際、決算短信や説明会資料、株主通信などの資料だけでは
企業から投資家へ提供できる情報量に限りがあります。
そのため、資料を見てもっと詳しく知りたい、と思った時こそ、
IRを活用すべきなのです!
「電話したら迷惑なんじゃないかな?」
「こんなこと聞いたらくだらないって言われるんじゃないかな」
そう思ってためらってしまうのはもったいないです!
(確かに、おたくの会社は何をやっている会社なの?とか、
おたくのグループ会社のサービスが悪い、ちゃんと教育してるのか?とか、
株主総会でお土産は出るの?とかの質問は、あまりたくさんくると、
もっと他の質問をきいてほしいと思うこともありますが、それでも質問にはきちんと丁寧に誠実に対応させていた抱きますよ!
IR担当としては、会社の現状をきちんと投資家のかたに伝えることで、
情報の非対称性によって誤った評価をせず、
きちんと会社の評価をしてほしい、
会社の経営の方向性を理解をしてほしい、
そして会社を応援してほしい、
という気持ちで、情報をお伝えできる範囲でお答えしています。
ですので、ニュースや新聞などで
その会社の事業に興味を持って、この事業についてもっと知りたい!
そう言ったカジュアルな質問でも大歓迎です。
それをきっかけに会社のファンになって、
株主になってくれたらIR担当としてはとても幸せです。
このテーマは、今後も徐々に充実させていきたいなと思っています。
そして、もっと企業研究がしたいけどIRに電話する勇気が出ない。。
そんな方の背中を押すきっかけに、この記事がなったら嬉しいです。
それではみなさま、おやすみなさい。
2019年2月21日 もこログ
こんな質問IRにしても大丈夫?
IR担当は普段どんな仕事してるの?
などきになる点がありましたらコメントください。
次回の記事でぜひ取り上げたいと思います!
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