7月25日、日産自動車が大規模なリストラを発表しました。
2022年までに全世界で1万2500人の削減を予定しているとのこと。
当初5月に発表した4800人の人員削減案から実に2.6倍もの人員増です。
カルロス・ゴーン氏の役員報酬の虚偽記載(過少申告)から揺れ続けている日産自動車ですが、
2019年4月ー6月の連結営業利益も前年同期比98.5%になるなど、
まだまだ問題は山積みの印象です。
ここ数年、人員削減を発表した大企業
日産自動車に限らず、ここ数年、名だたる大企業がリストラを発表しています。
2017年
この年は、メガバンクで相次いて人員削減が発表されました。
事務作業の合理化による、人員削減です。
三菱UFJフィナンシャルグループ 9,500人
三井住友フィナンシャルグループ 4,000人
みずほフィナンシャルグループ 19,000人 とかなり大規模な人員削減です。
みずほ以外は、人員削減ではなく業務量の削減と発表していますが、
実態は業務量削減を建前とした人員削減だと、とらえられています。
2018年
この年は東芝やNECでも人員削減が発表されました。
東芝 希望退職1,400人
NEC 3000人の人員削減
どちらも既存事業の縮小、あるいは撤退による人員削減の実施です。
東芝に至っては半導体部門の不況により2019年に追加で350人の人員削減を発表しています。
2019年
富士通 2,850人の早期退職に加え、間接部門人員 5,000人の配置転換
損保ジャパン 4000人の配置転換
そして今回の日産自動車による12,000名の人員削減。
他にも
製薬大手のアステラス、大正製薬、武田薬品、
コカコーラや日本ハム など様々な企業で人員削減が発表されています。
明日は我が身?企業のリストラ発表に備えてできること
20代、30代の方
大規模な人員削減では、給与の高い45歳以上がターゲットになることが多いです。
だから自分は関係ないと思っていると危険です。
10年後、20年後、自身が40歳、50歳になった時もしまた大規模リストラが行われたら?
その時あなたは、リストラに怯える側でしょうか。
それとも此れ幸いに早期退職に応募してもっと条件の良い企業に転職しますか?
あるいは会社の要としてさらに精進しますか?
10年後、20年後を見据え、社内だけで評価されるスキルではなく、
社外で評価されるようなスキルアップに励んでください。
オススメの方法としては、
転職する予定がなくても一度転職サイトに登録し、市場での自身の価値を知ることです。
社外では自身のどのスキルが評価対象になるか、どこを伸ばせばより市場価値が高まるか
自身の強みを早い段階で知ることが、効率的なキャリアアップに繋がります。
40代、50代の方
今からでも遅くありません。少しでも自身のスキルアップにつとめ、
社内で成果を残せると言うことを仕事でアピールしましょう。
リストラに怯える人材ではなく、企業がリストラできない人材になるのです。
それと同時に、もしまだ資産形成を始めていないのであれば、すぐに投資を始めてみましょう。
ただし、投資といっても先物やFXではなく、コツコツ型の<積立投資>がオススメです。
毎月の積み立て額は少しかもしれませんが10年、20年と積み立てて行くことが大切です。
株式投資、積み立て投資、信用取り引きなど色々ありますが、自分自身にあった投資方法で初めてみましょう。
リストラに怯えない人材になるために
大企業に勤めれば、定年まで安定 と言われた時代はすでに終わりを迎えつつあると言えるでしょう。
むしろ、昭和の高度成長時代がたまたまサラリーマンにとって安定が保証されていたレアな時代だったのかもしれません。
今後は終身雇用に安心せず、リストラが来てもリストラされない人材、
あるいは早期退職を有利に利用してより好条件な企業に転職する、ぐらいの心持ちで日々取り組むことが大切です。
●自身の市場価値を知ることが大事
●常にスキルアップして自身の市場価値を高めよう
●同時に、株式投資で資産形成し、将来に備えよう